大型犬用シートカバーの選び方【後部座席まるごとカバーが正解だった】
大型犬を車に乗せるなら後部座席カバーは必須。ゴールデンレトリバーとの車生活で学んだシートカバーの選び方を、ハンモックタイプを中心に実体験で解説します。

デカワン編集部
ゴールデンレトリバーオーナー / 飼育歴15年
大型犬に後部座席カバーが必要な理由
大型犬を車に乗せている飼い主なら、一度はこう思ったことがあるはずです。「シートが毛だらけで掃除が終わらない」と。
ゴールデンレトリバーの抜け毛は本当にすごいです。ちょっと近所の公園まで往復しただけで、後部座席が毛のじゅうたんになります。さらに散歩帰りの泥汚れ、雨の日の濡れた体。車のシートは想像以上にダメージを受けます。
クレート(ケージ)に入れるという選択肢もありますが、ゴールデンレトリバークラスの大型犬だとクレートが巨大になります。SUVのラゲッジスペースならまだしも、普通の車ではクレートを置くスペース自体がありません。そもそもあの大きな体を狭いクレートに押し込むより、後部座席をまるごと使わせてあげたほうが犬もリラックスできます。
我が家でも最初はタオルを敷いて乗せていましたが、すぐにずれるし毛は貫通するしで意味がありませんでした。後部座席カバーを導入してからは、掃除のストレスが一気になくなりました。
シートカバーの種類
犬用の車シートカバーには、大きく分けて3つのタイプがあります。
ハンモックタイプ(大型犬におすすめ)
前席と後席のヘッドレストに引っ掛けて、後部座席全体を覆うタイプです。座面だけでなく、前席との隙間もカバーしてくれるので、犬が足元に落ちる心配がありません。後部座席を丸ごと「犬専用スペース」にできるのが最大のメリットです。
大型犬を後部座席に乗せるなら、基本的にこのタイプ一択だと思います。我が家でもずっとハンモックタイプを使っています。
ベンチタイプ
後部座席の座面だけを覆うタイプです。取り付けが簡単で、人と犬が一緒に後部座席に座る場合に便利です。ただし足元への落下防止がないので、大型犬にはやや不安が残ります。小型犬〜中型犬向きです。
ラゲッジタイプ
SUVやステーションワゴンの荷室スペースを覆うタイプです。荷室にクレートを置く場合や、荷室をフリースペースとして使う場合に向いています。車種によってはこちらのほうが合う場合もあります。
選ぶときに見るべき4つのポイント
1. サイズ — 後部座席を隙間なくカバーできるか
一番大事なのはサイズです。カバーが小さいと端から毛や汚れが入り込んで、カバーの意味がなくなります。
購入前に自分の車の後部座席の幅を測っておくのがおすすめです。多くの商品は「幅137cm × 奥行147cm」のようにサイズが書いてあるので、自分の車に合うか確認できます。軽自動車とミニバンでは座席の幅がまったく違うので、「大きめを買えば大丈夫」とは限りません。
2. 防水性 — 表面だけでなく染み込まないか
「防水」と書いてあっても、実際には撥水(表面で水を弾くだけ)の商品もあります。大型犬の場合、雨の日にずぶ濡れの体でドンと乗ってくるので、表面の撥水だけでは不十分です。
裏地に防水層があるものを選ぶと、座席への染み込みをしっかり防いでくれます。商品説明で「三層構造」「防水裏地」などの記載があるかチェックしてみてください。
3. 取り付け・取り外しのしやすさ — 人を乗せるときにサッと外せるか
犬専用車ならつけっぱなしでいいのですが、実際には「今日は後部座席に人を乗せたい」という場面がけっこうあります。家族の送迎、友人とのお出かけなど。そのたびに取り外しが面倒だと、だんだんストレスになります。
おすすめはベリベリッと剥がせるマジックテープ式の取り付けタイプ。ヘッドレストに引っ掛けてマジックテープで固定するだけなので、外すのも数十秒で終わります。バックル式は固定力は高いのですが、取り外しに手間がかかるものもあるので、「頻繁に外す予定があるかどうか」で選ぶのがポイントです。
もちろん洗濯のときにも外しやすさは大事です。気軽に外せるほうが洗う頻度も上がって、結果的に清潔に保てます。
4. 掃除のしやすさ — 毛と汚れをサッと落とせるか
「洗濯機で丸洗いOK」と書いてある商品もありますが、大型犬用のシートカバーはかなりの大きさです。家庭用の洗濯機には入らないことが多いですし、コインランドリーはペット用品NGのところがほとんど。正直、丸洗いはあまり現実的ではありません。
普段の手入れは、毛を掃除機で吸うか、濡れた雑巾でサッと拭くくらいで十分です。防水性のある素材なら汚れが染み込みにくいので、表面を拭くだけでもきれいになります。
それでも汚れが目立ってきたら、買い替えどきです。シートカバーは消耗品と割り切って、数年使ったら新しいものに交換するくらいの感覚がちょうどいいと思います。価格も数千円程度のものが多いので、車のシート本体を汚すことを考えれば安いものです。
実際に使ってみてわかったこと
ケージに入れない理由
よく「大型犬はケージに入れて運ぶべき」という意見を見かけますが、現実的にはかなり難しいです。ゴールデンレトリバーが入れるサイズのクレートは、それだけで後部座席やラゲッジスペースが埋まります。
うちの場合、後部座席にハンモックタイプのカバーを敷いて、座席全体を犬のスペースにしています。広々と使えるので犬もリラックスして、伏せていることもあれば、窓から外の景色を眺めていることも。車窓を楽しんでいるゴールデンの顔を見ると、ケージに閉じ込めなくてよかったなと思います。
ただし、安全対策は別で必要です。特にやんちゃ盛りの1〜3歳くらいまでは、興奮して前部座席に飛び込んでくることがあります。我が家では普段の散歩で使っているユリウスK9のハーネスにリードをつけて、後部座席のヘッドレストやアンカーに固定しています。ドライブ専用のハーネスをわざわざ買わなくても、いつものハーネスで十分です。これで犬の行動範囲を後部座席に制限できるので、運転中も安心。落ち着いてくる年齢になれば必要なくなることもありますが、最初のうちはあったほうがいいと思います。
ハンモック部分が思った以上に便利
ハンモックタイプの一番の利点は、前席との隙間をふさいでくれることです。これがないと、ブレーキのたびに犬が足元に落ちそうになります。ハンモック状になっていれば、犬が前に滑っても受け止めてくれるので安心です。
おまけに、犬のおもちゃやおやつが足元に転がり落ちるのも防げます。地味ですが助かるポイントです。
毛の掃除が劇的に楽になった
タオル時代は、毛がシートの繊維に絡みついて掃除機でも取れませんでした。シートカバーに変えてからは、カバーを外してバサバサ振るだけで大半の毛が落ちます。あとは掃除機をかけるか、濡れた雑巾で拭けば完了。この手軽さは本当に大きいです。
よだれ・車酔いは個体差
大型犬は車でよだれが増えるという話も聞きますが、うちのゴールデンはそこまで気になりません。個体差が大きいようです。ただ、よだれが多い子の場合は防水性がより重要になるので、心配な方は防水性能を重視して選んでおくと安心です。
車酔いについても同じく個体差があります。子犬のうちから少しずつ車に慣らしていくのがベストですが、酔いやすい子の場合はシートカバーの上にさらにタオルを敷いておくと、万が一のときに処理が楽です。
まとめ
大型犬と車で出かけるなら、後部座席カバーは最初に買うべきアイテムの一つです。
- ハンモックタイプ を選べば、後部座席を丸ごと犬専用にできる
- 防水裏地 があれば、雨の日の濡れた体でも座席を守れる
- 掃除しやすい素材 なら、掃除機や水拭きだけで清潔に保てる
- ハーネス+リード固定 で、前席への飛び出しを防げる
シートカバー1枚あるだけで、「車が汚れるからなあ…」というストレスがなくなります。ゴールデンレトリバーの抜け毛との戦いは家の中だけで十分。車の中くらいは楽をしましょう。