目次
  1. いちばん大変なのは掃除ではなく、乗せること
    1. 最初は車が嫌いだった。いまは、ほとんど自分で飛び乗る
    2. それでも、たまに嫌がる日がある。その日の35kgは本当に重い
    3. ラクは無類の車好きだった。犬種ではなく個体差
    4. スロープは使っていない。乗り降りはふだん自分で
    5. 毛は掃除機で吸う。それ以上の困りごとは、今のところない
  2. 後部座席をまるごとか、半分か
    1. うちは「まるごと」。人は前の席に乗る
    2. 人を隣に座らせたいなら、「たためる」ものを
  3. 「大型犬用」と書いてあっても、覆う範囲がまるで違う
  4. 足元の落ち込みと、底板入りが増えた理由
    1. うちのKYGは、布だけのハンモック型
    2. 落ち込みが気になるなら:PETTENA 底板強化×空間拡張(未使用)
  5. 2年使って、まだ1枚目
  6. 選ぶときに見る3つ
    1. 1. サイズは、後部座席の幅を測る
    2. 2. 前席との仕切りは、メッシュのものを選ぶ
    3. 3. 固定は、ドライブシートの固定と犬の固定を分けて考える
  7. 大型犬のドライブシート3点を比較
    1. 1. KYG ペット用 ドライブシート 汎用版【我が家で2年使用中・1枚目】
    2. 2. PETTENA 底板強化×空間拡張【未使用・落ち込みが気になるなら】
    3. 3. Amazonベーシック ペット用車用後部座席シートカバー【未使用・まず安く試す】
  8. 正直に言うと、気になる点
  9. よくある質問
  10. まとめ

我が家のゴールデンレトリバーは、車に乗るときは後部座席をまるごと使います。ハーネスにリードをつけて後部座席につなぎ、助手席には乗せません。

レン(メス・2歳・35kg)を車に乗せるときの決まりは、この3つだけです。後部座席にはドライブシート(後部座席用のシートカバーのこと。売り場ではこの呼び名が多いので、この記事もそう書きます)を1枚敷いてあり、レンはふだん、そこに自分で飛び乗って、着いたら自分で飛び降ります。ただ、たまに嫌がる日があります(この話はすぐあとで書きます)。走っているあいだは、散歩で使っているハーネスと後部座席をリードでつないで、前の座席に飛び込んでこられないようにしています。

ただ、この記事でいちばん書きたいのは、ドライブシートの選び方そのものではありません。 大型犬と車で本当に大変なのは、掃除ではなく「乗せること」です。 ふだんは自分で乗ってくれても、「乗らない」と決めた日の35kgは、本当に重い。

もうひとつ、調べていて分かったことがあります。 同じ「大型犬用」と書いてあるドライブシートでも、覆う範囲がまるで違います。 後部座席の一部を使う道具と、後部座席をまるごと明け渡す道具が、同じ言葉で売られています。うちのように後部座席をまるごと犬に渡すつもりなら、この違いを知らずに買うと合いません。

この記事は、レンが来てから2年、1枚目のドライブシートをまだ使い続けている家の話です。紹介する商品は、実際に使っている1点と、2026年9月時点で実際に買えることを確かめた2点の、合わせて3点だけにしました。

先に結論:大型犬のドライブシートで迷ったら

  • 後部座席をまるごと犬に渡す→KYG ペット用ドライブシート 汎用版・幅135cm(我が家で2年使用中)
  • 足元の落ち込みが気になる・人も隣に座らせたい→PETTENA 底板強化×空間拡張(未使用・仕様で選定)
  • まず安く試したい→Amazonベーシック 後部座席シートカバー(未使用・定番)
3点の比較を先に見る

※ 箱形の「大型犬用」は幅72cm、うちの物は幅135cm。同じ大型犬用でも別物です。その話と、35kgを乗せる話は、このあと本文で書きます。

いちばん大変なのは掃除ではなく、乗せること

ドライブシートを探している方は、たぶん「毛」や「汚れ」の対策を考えていると思います。うちも毛は大量に抜けますし、車の中は掃除機で掃除しています。でも、それは大変なことの一番ではありません。

最初は車が嫌いだった。いまは、ほとんど自分で飛び乗る

レンは、最初のころは車が嫌いでした。酔うわけではないのに、ドアを開けても乗ってくれず、乗せるのがひと苦労だった時期があります。

それが、2歳半のいまは、ほとんど自分で飛び乗るようになりました。何か特別なことをしたわけではありません。慣らし方を工夫した覚えもなく、時間がたって自分で乗るようになった、としか言えません。「慣れた」以上のことは、こちらにも分かりません。

それでも、たまに嫌がる日がある。その日の35kgは本当に重い

問題は、たまにある「嫌がる日」です。ドアを開けても乗らない。うながしても、あの大きな体でぐっと踏ん張る。 大型犬は「乗らない」と決めたら、こちらの力では動かせません。 踏ん張られた35kgは、持ち上がらないのです。

それでも乗せなければならない用事はあるので、最終的には 抱き上げて、後部座席の中に入れます 。基本はこれです。

もう一つ、途中の形もあります。前足だけ座席に乗せて、後ろ半分で渋っている——という状態のときは、 お尻を押して「乗って、乗って」と押し込みます 。全部を持ち上げるより、これで済むならそのほうがずっと楽です。逆に言えば、前足すら乗せない日は、持ち上げるしかありません。

「持ち上がらない」と「最終的には抱き上げる」は、どちらも本当で、そのあいだがその日の格闘です。ふだんは自分で乗ってくれるぶん、たまにその日が来ると、35kgという数字を思い知らされます。

35kgというのは、小学4〜5年生くらいの子どもの平均体重にあたります。しかも相手は生き物で、乗りたくない犬は、こちらの都合どおりに体を預けてくれません。小型犬や中型犬なら、嫌がっても抱えて乗せられます。 35kgになると、「嫌がる犬を抱えて乗せる」が、日常の動作ではなくなります。

ラクは無類の車好きだった。犬種ではなく個体差

同じ家で暮らしたボーダーコリーのラク(オス・20kg弱・12年一緒に暮らして見送りました)は、正反対でした。無類の車好きで、エンジンの音がするともう行く気満々。しょっちゅうあちこちへ連れて行きました。

ゴールデンレトリバーは車好きな子が多い印象の犬種ですが、うちでは中型犬のラクのほうがずっと車好きで、ゴールデンのレンは最初は車が嫌いでした。 車が好きかどうかは、犬種ではなく個体差だと実感しています。 2頭の違いは、ボーダーコリーとゴールデンレトリバーの比較記事にまとめています。

克服法は書けません。うちは特別なことをしておらず、嫌がる日は、いまも抱き上げて乗せています。「車を嫌がる大型犬をどう乗せるか」への答えは、うちの場合、それだけです。

スロープは使っていない。乗り降りはふだん自分で

念のため書いておくと、いまのうちはスロープ(犬用の乗り降りの坂)を使っていません。ふだんは自分で飛び乗り、自分で飛び降りるので、要らないからです。抱き上げるのは、たまにある嫌がる日だけです。

ただ、スロープを買ったことはあります。 ボーダーコリーのラクの足が弱ってきたときです。 結果を正直に書くと、 結局そのときも抱き上げて乗せていました。 ラクは20kg弱だったので抱えられた、というのもあると思います。スロープが悪かったのか、うちの使い方が悪かったのかは分かりません。ただ、買えば解決する、という話ではなかった、ということだけは書いておきます。

「飛び降りは関節に悪いのでは」と気にされる方もいると思います。うちはまだ2歳半なので、この先どうなるかは分かりません。今のところ、飛び乗る・飛び降りるで困ったことはない、というだけです。ラクのときのことを考えると、いつかは考える日が来るのだろうとは思っています。

毛は掃除機で吸う。それ以上の困りごとは、今のところない

汚れの話も書いておきます。ゴールデンレトリバーなので毛は大量に抜けますし、車に乗ればドライブシートの上にたまります。それは掃除機で吸います。うちは家で使っているコードレス掃除機を、そのまま車まで持っていくだけです。コードがいらないうえ、短くして小さくできるので、車内でも取り回せます。車用の掃除機を別に買ってはいません。

泥や水やにおいで困った記憶は、あまりありません。ずぶ濡れのまま乗せた覚えもなく、少しの雨で濡れたくらいなら、 シートが防水なので、さっと拭くだけ で済んでいます。車酔いもしませんし、よだれもそこまで出ません。

ですから、うちにとってドライブシートは「汚れと戦う道具」というより、 後部座席を犬の場所にするための床 に近いものです。この感覚が、次に書く「まるごとか、半分か」の話につながります。

後部座席をまるごとか、半分か

「犬 ドライブシート 後部座席 半分」という探し方をしている方が多いようです。半分だけ犬、隣に人。家族で出かけるなら自然な希望だと思います。

うちは「まるごと」。人は前の席に乗る

うちは後部座席をまるごとレンに渡しています。人が乗るときは前の席です。後部座席は犬の場所と決めているので、そこに人が座る使い方はしていません。

だから正直に言うと、 「半分だけ犬にして隣に人を座らせる」使い方は、うちには実体験がありません。 そのうえで、寸法から言えることだけを書きます。

普通車の後部座席の全幅を覆うドライブシートは、うちの物で幅135cmです。その半分は、幅にして65〜70cmほど。大型犬が座って乗る幅としては足りそうですが、伏せて体を伸ばす幅としては、35kgクラスの犬には足りないだろうと思います。半分で使うなら、「犬は座って乗る」前提になると考えたほうがいいでしょう。ここは寸法から考えたことで、うちで試した話ではありません。

人を隣に座らせたいなら、「たためる」ものを

人を乗せる日と乗せない日があるなら、ドライブシートを毎回外すのは続きません。そこで、ファスナーで片側を開けられる作りのものが出ています。

うちのKYGもそうで、 前側のファスナーをさっと外すと、片側の後部座席に人が乗れます。 これは実際にやっています。

ただし、正直に書いておきます。 開くのは足を入れられるようになるところまでで、座るのはカバーの上です。 座席そのものが出てくるわけではありません。そうなると困るのが シートベルト で、布の下からバックルを探すことになります。人を乗せる機会が多いなら、ここは知っておいたほうがいいと思います。(あとで紹介するPETTENAは、半分たたんで空いた側に人が座れる仕様です。こちらは使っていないので、メーカーの説明として書いています。)

逆に、うちのように「後部座席は犬、人は前」と決めてしまえば、たためる必要はありません。 まるごとか半分かは、ドライブシートの性能ではなく、家の乗り方で決まります。

「大型犬用」と書いてあっても、覆う範囲がまるで違う

ここが、この記事で二つめに伝えたいことです。

いま売り場で増えているのは、 箱形のドライブシート(ドライブボックスとも呼ばれます)です。座席の上に置く、壁のある箱のような形で、犬がその中に入ります。その「大型犬用」の実寸を見ると、たとえばKYGのドライブボックス 大型犬用は 72×62×55cm でした(2026年9月時点)。

一方で、うちが使っているハンモック型(前席と後席のヘッドレストに掛けて、後部座席全体に布を張る形)は 幅135cm 。後部座席の端から端まで覆います。

形 「大型犬用」の実寸の例 覆う範囲 向いている乗り方
箱形(ドライブボックス) 72×62×55cm 後部座席の 片側(およそ半分) 半分だけ犬・隣に人
ハンモック型(うちの物) 幅135cm 後部座席の 全幅 後部座席をまるごと犬に

同じ「大型犬用」でも、 後部座席の一部を使う道具と、まるごと明け渡す道具という別物 です。箱形は寸法からして「半分だけ犬・隣に人」の乗り方に向いています。後部座席をまるごと犬に渡すなら、幅135cm級のハンモック型になります。

うちは箱形を使っていないので、使い心地については書けません。ただ、「大型犬用と書いてあるから大丈夫」と思って買うと、想定していた乗り方と合わないことがある。それは寸法を見比べれば分かることなので、先に書いておきます。 ドライブシートは「大型犬用」の文字ではなく、幅の数字で選んでください。

足元の落ち込みと、底板入りが増えた理由

「犬 ドライブシート 足元」「真ん中」で探されているのは、たぶんこの問題です。

ハンモック型のドライブシートは、前席と後席のヘッドレストのあいだに布を張ります。人が足を置く空間は布でふさがれますが、下は空いているので、犬が前に足を伸ばすと、そこがハンモックのように沈みます。これが「落ち込み」です。底板入りのドライブシートが増えてきたのは、ここを板で平らにして、たわむ場所をなくすためだと思います。

うちのKYGは、布だけのハンモック型

うちのKYGは、底板の入っていない布のハンモック型です。2年使って買い替えを考えたことがないので、少なくともうちでは、落ち込みが買い替えの理由にはなっていません。ただ、それは「後部座席の床」として使っているうちの乗り方での話で、落ち込みが気になる犬や乗り方があるのも分かります。

落ち込みが気になるなら:PETTENA 底板強化×空間拡張(未使用)

その場合の候補として、仕様で選んだのがPETTENAの「底板強化×空間拡張」です。メーカーの仕様として書くと、普通車用が 132×60×60cm で、底板で足元まで埋めて、犬が使える床を前へ広げる(メーカー表記で約45%の拡張)というのが売りです。耐荷重は150kgをうたっています。メッシュ窓があり、 ファスナーで半分たためば人が座れる 作りなので、前の章の「人を隣に座らせたい」にも一つの答えになります。

軽自動車専用版が別にある点も、あとで書きます。使い心地は書けませんが、「落ち込みを板で埋める」「半分にたためる」という2つの答えを、1枚で持っている商品です。

2年使って、まだ1枚目

ドライブシートは消耗品だと思っています。犬が乗り降りするたびに引っ張られ、毛と汚れにさらされる道具なので、いつかは替えるものだという前提は変わりません。

そのうえで、実際のところを書きます。 レンが来てから2年、1枚目をそのまま使っていて、まだ買い替えていません。 手入れは、たまった毛を掃除機で吸うくらいです。それで2年、後部座席の床として働いています。

思っていたよりはもつ、というのが正直な感想です。この先、ほつれたり、固定の部分が傷んだりすれば替えることになると思いますが、それがいつになるかは、そのときになってみないと分かりません。

一つだけ付け加えると、2年もつかどうかは、たぶん乗り方で変わります。うちは泥や水で困った記憶がなく、汚れの負担が軽い家です。濡れたまま乗せることが多い家では、同じ物でも違う結果になるかもしれません。雨の日の後始末そのものについては、大型犬のレインコートの記事に書いています。

選ぶときに見る3つ

選び方の一般論は通販サイトに詳しく出ているので、ここでは、うちの乗り方から言える3つだけを短く書きます。

1. サイズは、後部座席の幅を測る

大型犬用のドライブシートは、「普通車用」と「軽自動車用」でサイズが分かれていることが多いです。うちは普通車で、幅135cmの汎用版がちょうど後部座席の全幅でした。買う前に、後部座席のドアからドアまでの幅を一度メジャーで測って、商品の幅と比べてください。前の章のとおり、「大型犬用」の文字は当てになりません。見るのは幅の数字です。

2. 前席との仕切りは、メッシュのものを選ぶ

ハンモック型のドライブシートは、前席と後席のあいだに布の壁を作ります。ここで効いてくるのが、エアコンの風です。

後部座席用の吹き出し口が 横の柱や天井にある車 なら、壁より後ろから風が出るので関係ありません。ですが、 後席用の吹き出し口が前席のあいだ(コンソールの後ろ)にある車 と、 前席のエアコンしかない車 では、風はこの壁で止まります。

うちのKYGは、仕切りの広い範囲がメッシュになっているタイプです。メーカーも販売ページで、メッシュ窓で空気の循環がよくなり、エアコンの冷たい空気も後部座席に届けられると説明しています。うちの車には後部座席用の吹き出し口がありますが、どちらにしても、仕切りが全面布のものより、メッシュのものを選んでおくほうが無難だと思います。

3. 固定は、ドライブシートの固定と犬の固定を分けて考える

ドライブシートの固定は、ヘッドレストに掛けるベルトが基本で、商品によって座面側の固定が加わります。ここは商品説明のとおりで、うちも特別なことはしていません。

大事なのは、犬の固定のほうです。うちのやり方は単純で、 車用のリードを車側につけっぱなし にしてあります。レンを乗せたら、散歩で使っているJulius-K9 IDCパワーハーネス(サイズ2)に、そのリードをつなぐだけ。毎回リードを持ち込んで、つけて外して、という手間がないので続いています。ドライブ専用のハーネスは買っていません。

つなぐのは首輪ではなくハーネスにしてください。急ブレーキで前に引かれたとき、首だけで受けることになるからです。

そして、これが効いているのは走行中よりむしろ 停車中 かもしれません。走っているあいだに前へ飛び込まれたことは、うちではありません。一方で、家族を待っているあいだなどに 停車中にリードを外してやったら、助手席に飛び込んできたことがあります 。乗れるなら乗りたいのだと思います。走り出す前につないでおく意味は、たぶんそこにあります。

助手席には乗せません。危ないからです。運転者の膝に犬を乗せて走るのは道路交通法(55条2項)にも触れますが、35kgを膝に乗せる人はいないと思うので、この記事ではこれ以上書きません。

大型犬のドライブシート3点を比較

ここからは3点だけ紹介します。 実際に使っているのはKYGの1点だけです。 残りの2点は、2026年9月時点で実際に買えることと、仕様を確かめたうえで選んだもので、使い心地を我が家で確かめたわけではありません。そのつもりで読んでください。

この記事では、具体的な値段ではなく4段階の価格帯で書いています。値段は売り場と時期でよく変わり、書いた数字がすぐ古くなるためです。実際の値段は、各商品のボタンの先で確かめてください。

表示 目安
¥ 3,000円未満
¥¥ 3,000〜6,000円
¥¥¥ 6,000〜10,000円
¥¥¥¥ 10,000円以上
商品 形 実寸 底板 人が隣に座れる メッシュ窓 価格帯 こんな家に
KYG ペット用ドライブシート 汎用版 【使用中】 ハンモック型 135×45×45cm(幅×奥行×高さ) なし 片側を下ろせる(カバーの上に座る形) あり ¥¥ 後部座席をまるごと犬に
PETTENA 底板強化×空間拡張 ハンモック型+底板 132×60×60cm(普通車用) あり できる あり ¥¥¥ 落ち込みが気になる・人も隣に
Amazonベーシック 後部座席シートカバー ベンチ型 142×119cm(幅×長さ) なし カバーの上に座る形(仕切りなし) 仕切りなし ¥¥ まず安く試したい

1. KYG ペット用 ドライブシート 汎用版【我が家で2年使用中・1枚目】

レンが来てから使っている、うちのドライブシートです。正式名は「KYG ペット用 ドライブシート 汎用版 全車種 可視メッシュ窓 飛び出し防止リード付き 135x45x45cm ブラック」。幅135cmで、普通車の後部座席を端から端まで覆います。前席とのあいだにメッシュ窓があり、飛び出し防止のリードとシートベルトを通す穴がついています。

人を後ろに乗せたいときは、前側のファスナーをさっと外して片側を開けます。ふだんは後部座席をまるごとレンに渡していますが、この開け方は実際に使っています(座るのはカバーの上になる、という話は前に書いたとおりです)。

項目 内容
形 ハンモック型(前席と後席のヘッドレストに掛ける)
実寸 135×45×45cm(汎用版)
底板 なし
前席との仕切り メッシュ窓
人が隣に座る ファスナーで片側を下ろせる(座るのはカバーの上。シートベルトは探すことになる)
付属 飛び出し防止リード、シートベルト用の穴
価格帯 ¥¥

こんな家に: うちと同じく、後部座席をまるごと犬に渡す家。エアコンの風を犬のところまで通したい車。

KYG ペット用 ドライブシート 汎用版 135×45×45cm(可視メッシュ窓・飛び出し防止リード付き)

KYG ペット用 ドライブシート 汎用版 135×45×45cm(可視メッシュ窓・飛び出し防止リード付き)

我が家で2年使用中の1枚目。後部座席の全幅を覆うハンモック型

2. PETTENA 底板強化×空間拡張【未使用・落ち込みが気になるなら】

仕様で選んだ1点です。普通車用の実寸は132×60×60cm。底板で足元まで埋めて、犬が使える床を前へ広げる。メーカーはこれを「約45%の拡張」と書いています。耐荷重は150kgをうたっています。メッシュ窓があり、ファスナーで半分たたむと、空いた側に人が座れます。

うちのKYGと比べると、幅はほぼ同じで、奥行きと高さが大きく、底板が入っています。「落ち込みを板で埋める」「人を隣に座らせたい日がある」の2つに、1枚で答える作りなので選びました。使い心地は書けません。

軽自動車に乗っている方には、 軽自動車専用版 が別に出ています。うちは普通車なので実体験はありませんが、迷ったら専用版の寸法と、自分の車の後部座席の幅を見比べてください。

項目 内容
形 ハンモック型+底板
実寸 132×60×60cm(普通車用)。軽自動車専用版あり
底板 あり(足元まで埋める)
前席との仕切り メッシュ窓
人が隣に座る ファスナーで半分たためる
価格帯 ¥¥¥

こんな家に: 足元の落ち込みを板で解決したい家。人を隣に乗せる日と乗せない日がある家。

PETTENA 底板強化×空間拡張 ペットドライブシート 後部座席用(普通車用 132×60×60cm)

PETTENA 底板強化×空間拡張 ペットドライブシート 後部座席用(普通車用 132×60×60cm)

未使用。底板で足元まで埋める。ファスナーで半分たためば人が座れる。軽自動車専用版は別売り

3. Amazonベーシック ペット用車用後部座席シートカバー【未使用・まず安く試す】

「ドライブシートというものを、まず1枚試してみたい」という方の入口として選びました。実寸は142×119cmで、防水。メッシュ窓や底板、半分にたたむ作りはなく、「後部座席を覆う」ことに絞った1枚です。レビュー件数が桁違いに多い定番で、それだけ多くの家で使われている、という見方はできます。

なお、商品説明の手入れの欄には「お手入れは拭き取りのみ」と書かれています。洗濯機で洗う前提の1枚ではない、ということです。

うちのKYGとの違いは、前席とのあいだに仕切りを張らず、後部座席の背もたれと座面だけを覆う形(メーカーの説明では「ベンチシートカバー」)であることです。まず後部座席を覆えればいい、という段階なら、ここから入って、必要になったら機能つきに替える進め方もあります。

項目 内容
形 ベンチ型(メーカー説明は「ベンチシートカバー」。後部座席の背もたれと座面を覆う)
実寸 142×119cm
底板 なし
前席との仕切り なし(後部座席だけを覆う形)
防水 あり
手入れ 拭き取りのみ(商品説明)
価格帯 ¥¥

こんな家に: まず1枚試したい家。前席との仕切りが無くてもいい家。

Amazonベーシック ペット用車用後部座席シートカバー 防水 142×119cm

Amazonベーシック ペット用車用後部座席シートカバー 防水 142×119cm

未使用。前席との仕切りがないベンチ型。まず1枚試す入口として

正直に言うと、気になる点

いいことばかり書くのはフェアではないので、気になる点も書いておきます。ただし、口コミの伝聞ではなく、うちの使い方と、寸法から言えることに限ります。

布だけのハンモック型は、構造上、足元がたわむはずです。 板が入っていないのだから、KYGに限らず底板のないハンモック型に共通する話です。ただ、うちでレンが足を落として困っているのを見たわけではありません。買い替えを考えたこともありません。あくまで「板が入っていない以上そうなるはず」という話として読んでください。気になるなら、底板入りを選ぶのが素直です。

「大型犬用」の表記は、当てになりません。 箱形の大型犬用が幅72cm、うちの物が幅135cm。同じ言葉で、覆う範囲が倍近く違います。買う前に、自分の車の後部座席の幅と、商品の幅の数字を見比べてください。

2年使って出てきた不満は、ひとつだけです。後部座席のシートベルトが、つけにくくなります。 理由は前に書いたとおりで、片側を開けても座るのはカバーの上になるからです。うちは後ろに人を乗せることがめったにないので実害になっていませんが、 人を乗せる機会がある家なら、先に知っておいたほうがいいと思います 。

それ以外の不満は、あまり出てきません。毛がたまるので掃除機で吸う、それくらいです。ただ、水びたしで乗せる使い方と、洗濯機で丸洗いする手入れは試していないので、そこは分からないと書いておきます。

この記事は、3点しか比べていません。 他のハンモック型と比べて選んだわけでもありません。レンが来たときに1枚買って、それが2年もっている。この記事の実体験は、それがすべてです。

よくある質問

Q. 大型犬に、後部座席の半分で足りますか?

座って乗るなら足りそうですが、伏せて体を伸ばすなら、35kgクラスには足りないだろうと思います。うちは後部座席をまるごと犬に渡していて、半分で使う実体験はありません。人を隣に座らせたい日があるなら、ファスナーで片側を開けられる作りのもの(この記事ではPETTENAとKYG)なら、外さずに切り替えられます。

Q. 軽自動車でも大型犬用のドライブシートは使えますか?

普通車用の幅(うちの物で135cm)は、軽自動車の後部座席には広すぎることがあります。軽自動車専用版が出ている商品(この記事ではPETTENA)を選んでください。うちは普通車なので軽自動車での実体験はなく、後部座席の幅を測って商品の幅と比べるのがいちばん確実、としか言えません。

Q. ドライブシートは洗えますか?

商品によります。「洗濯可」と書かれているものもあれば、この記事で紹介したAmazonベーシックのように「お手入れは拭き取りのみ」と書かれているものもあります。うちは2年間、たまった毛を掃除機で吸う手入れだけで使っていて、洗濯機で丸洗いしたことがありません。大型犬用は生地が大きいので、家庭用の洗濯機に入るかどうかも含めて、買う前に商品説明で確かめてください。汚れの負担が軽い乗り方なら、掃除機だけで2年もつ、というのがうちの実例です。

Q. クレートとドライブシート、どちらが安全ですか?

安全性だけで言えば、しっかり固定したクレートのほうが上だと一般に言われています。ただ、ゴールデンレトリバーが入る大きさのクレートを普通車の後部座席に置くのは現実的ではなく、うちはレンにクレートを使っていません。ボーダーコリーのラク(20kg弱)のころは、クレートに乗せていた時期もあります。うちの落としどころは、後部座席をまるごとドライブシートで覆って、ハーネスにつけたリードで座席につなぐ、という形です。

Q. 後部座席のシートベルトは使えますか?

使えますが、 つけにくくなります 。多くの商品にシートベルトを通す穴が空いていて、うちのKYGにもあります。それでも、片側を開けて座るのはカバーの上になるので、バックルは布の下から探すことになります。うちは後ろに人を乗せることがめったにないので困っていませんが、人を乗せる機会が多いなら、覚えておいてください。

Q. 助手席に乗せてもいいですか?

うちは乗せません。危ないからです。急ブレーキで前に飛びますし、運転の邪魔にもなります。大型犬は後部座席、というのがうちの決まりです。

Q. 夏の車内は大丈夫ですか?

走っているあいだは、エアコンの風が後部座席まで届くかどうかで決まります。ハンモック型は前席とのあいだに壁を作るので、仕切りが全面布のものだと、前から来る風はそこで止まります。うちのKYGは仕切りの広い範囲がメッシュのタイプで、メーカーも販売ページで、エアコンの冷たい空気も後部座席に届けられると説明しています。停車中の車内は短時間でも高温になるので、犬を残して離れないでください。詳しくは大型犬の熱中症対策に書いています。

Q. 犬の固定は必要ですか?

うちはつないでいます。車用のリードを車側につけっぱなしにしておいて、乗せたら散歩用のハーネスにつなぐだけです。ドライブ専用の道具は買っていません。つなぐ先は首輪ではなくハーネスにしてください。

正直に書くと、走行中に前へ飛び込まれたことは、うちではありません。ただし停車中にリードを外してやったら助手席に飛び込んできたことがあるので、「つないでいなければ来る犬だ」とは分かっています。

まとめ

大型犬のドライブシートについて、この記事がいちばん伝えたいのは3つです。

  1. いちばん大変なのは掃除ではなく、乗せること。 ふだんは自分で飛び乗りますが、たまに嫌がる日の35kgは、踏ん張られると持ち上がりません。基本は抱き上げ、前足だけ乗せて渋っているときはお尻を押す。ここが大型犬と車のいちばんの現実です
  2. 「大型犬用」でも、覆う範囲はまるで違う。 箱形の大型犬用は幅72cm、うちの物は幅135cm。後部座席の一部を使うのか、まるごと明け渡すのか。乗り方を先に決めて、幅の数字で選んでください
  3. 消耗品だと思って買ったが、2年使ってまだ1枚目。 掃除機で毛を吸うだけの手入れで、後部座席の床として働き続けています。思っていたよりはもちます

うちの乗せ方は、後部座席をまるごとドライブシートで覆って、ハーネスにつけたリードで座席につなぐ。助手席には乗せない。それだけです。換毛期に車に持ち込む毛を減らしたいなら、乗せる前のブラッシングが効きますし、車内の毛は、家で使っているコードレス掃除機をそのまま持っていって吸っています。ゴールデンレトリバーとの暮らし全体については、ゴールデンレトリバーの飼い方ガイドも合わせてどうぞ。